遠藤秀平氏来襲

crz_joe2004-04-29

ミュンヘンで今ワークショップをやっている遠藤さんの講演会があって顔を出した
コルゲートという新しい素材で(本当はかなり古いけど)新しいカタチをつくり出しているという分かりやすさはヨーロッパではかなり受けている人
ところがパラモダンなりスプリングテクチャーなりの造語を使ってかなり抽象的な話をするのでテクノロジー側から飛びついたドイツの学生にはかなり理解が難しい
そもそもパラモダンという話がポストモダニズムの抽象性の更に概念的な抽象さの話で、それはつまりポストモダニズムの中にはミニマリスム的な抽象さのレベルとは別にモダニズムに対する抽象さのバリエーションがあってそのことをパラであると呼んでいるのだけど、彼の作品を説明するのにそんな抽象的過ぎるが故に議論すら否定してしまうような概念的な話が必要なのかは分からなかった
というような話を酒の席でしながらマニエリスムについてどう考えているか思い切って聞いてみた
遠藤さんはフェティシズムの話をしたので、それなりにまだあのコルゲートにニーズがあるのだろうと僕は理解し、話は石山さんの所まで遡っていった
いずれにしてもそういう素材の可能性を取っかかりにしたところは非常にドイツ的で、それにしっかりしたディテールが伴っていないローファイさは非常にドイツ的でなかった
いずれにしろ不躾な質問に非常に紳士的に応えて頂いた姿勢に感謝