プラプラ

crz_joe2004-06-28

朝、まだ人の少ないうちにとカレル橋を太陽を背にして渡る。僕は急勾配の坂を上り、そこで少し贅沢な朝食を取ることにした。上りきった高台には城があって、中にゴシックの教会やフランツ・カフカの住んでいたという家が残っていた。朝が早かったのでまだ人も少なくてミューシャのステンドグラスもきれいに見れた。城を跡にする頃の人の多さには驚愕して、僕は全てが突然キッチュに見えてくるなと思った。
街はとても小さくて見所も集中していたのでブダペスト行きの夜行まで時間がたっぷり余ってしまった。天気もいいので僕は公園でカフカの審判を読みながら昼寝をすることにした。どれだけ歪んでいたらあんな見晴らしのいい高台に住んでこんな作品を書けるのだろうか。