アテネの2

crz_joe2004-07-09

どこでも工事していると思ったら泊まったユースでも工事をしていてしかも夜中にガリガリ始める頭の悪さにほとほとあきれ果てたが、めげることなく眠って朝からビルとビルの間に見えているアクロポリスの丘に向けて1直線に進む。と思ったらここもまた工事中。しかもその昔どういう状態で、その後観光のためにどれほど手を加えたのかが見えてこないのが非常に気持ち悪い。その割に何でもない石の上にちょっと上ったらピピーと笛を吹かれて怒られたりするそのギリシャ人の傲慢さばかりが鼻につく。巨大な石の残骸を前にして僕らは2500年以上の時間を早回し再生で見たかった。何が真実なのかをきちんと見極めたい思いだった。目に見えるのは非常に不誠実な性質だけだった。彼らは南の国の人間なのに暖かみとか陽気さがなくて、太陽だけがただ熱かった。僕らはひたすら水分に投資を続けなければならなかった。夕方僕らはアテネのもう一つの丘に登って街を眺めた。辺りからは木の乾いたサウナみたいな匂いが立ちこめていて、丘を登っている間本当にサウナのように暑かった。アテネの街にはBC500年頃の廃墟とここ30年くらいでドカドカと建てられた広大で乾いたコンクリートの建物しかなくて、その中間が全くなかった。昔うちの先生が言っていたように確かにバサバサとしたオーニングだけは目についた。