サントリー2

crz_joe2004-07-12

朝8時すでに昨日の日焼けあとに痛くて耐え難い陽射しをよけながら朝食を食い、再びスクーター2ケツでフィラへ出てボートツアーに参加する。三日月状の島のどこからでも見える海の真ん中にこの島をつくった火山があってそれに上る。山は何故か本当のガケよりもずっと低い生物のほとんどいないような溶岩でできた山で、そこを水着の観光客がのぼっていくミスマッチが面白い。海から少なくとも100mは高い街へ戻ってもツアー帰りの観光客は相変わらず水着で歩いていて、この太陽に肌をさらすことの危険性を誰よりも分かっている地元民は真っ白な長袖長ズボンで過ごしていた。気温は殆ど40度に近かった。僕ら翌日にミコノス島へ移るフェリーのチケットを手配して、バスで三日月の先端でユースのあるイアという街に戻った。そして沈んでいく夕日をただボーっと眺めた。それは毎日この街で決まって開催される最大のイベントで、あらゆるパラペットはベンチ、屋根の上は宴会場と化して、ピンク色に染まった建物の縁に夕日を見ようとどこからか集まった人で街は騒然とした状態になっていた。僕らも途中で日本人の女の子を1人捕まえてビールとつまみを買い込み静かに海に溶けていく真っ赤な太陽と、少しずつブルーが溶けていくピンク色の街と、そこら中に繰り返されるスウィートな雰囲気を楽しんだ。そして3時間前に買ったばかりのミコノス行きのチケットを放棄することを決めた。