方言のない土地へ

crz_joe2004-08-01

朝一でツェレを経由してハノーファーへ。日曜でインフォメもしまっている中、勘をたよりにエキスポ2000の会場へ。MVはすっかり廃墟になっていてしかも周りの塀もなぎ倒されていたので遠慮なく僕は上へ上る。階段の踏み板も持ち去られてなかったりする状態で上がるのも恐かったが階ごとにデパートのように変わるインテリアが楽しい。
会場の半分はなぜか入れないようになっていてもうひとつのハイライトTヘルツォークのエキスボ広場はその残り半分の方にいたので、仕方なく僕は2枚の塀をよじ上って誰もいない巨大なメッセ会場を練り歩く。目的地がすぐそこというところまできて1台の車に捕まった。
「ここは私有地なんだけど君は許可証を持ってるんだろうね?」
とその厳つい顔の男は全開にした車の窓に肘をかけて話す。僕はかわいく、
「ニー(全然)」と言ってみたが、その短い一言を言い終わらないうちに
「Doch!(否定疑問文に対するYes)」と怒鳴られる。
僕はその短いDochに「持っていないと入れない」という意味を理解できるドイツ語に感心していたが、車の男はどこから入ってきたのか更に尋ねる。
僕があっちの大きな階段の方からと答えると、男は「でもそこは塀があって閉まってただろ?」と言うので、思いきって僕は「Das war fur mich ziemlich egal」と言ってみた。
案の定男は「警察に通報することになるけどいいのか?」と言い、僕は来た道を後ろ髪を引かれながら渋々戻った。
その後オスナブリュックへ移動し、リベスキンドのフェリックス・ヌスバウム美術館を見る。大した建物ではなかった。