日記

帰りの電車で角田光代を片手に前に立つ女の人のお尻を見ながら思った。状況に応じてTバックの下着をきちんとはける女性は理性的だと。


そんなことをぼーっと考えていると目黒駅から完璧な女子中学生が乗ってきた。村上春樹の小説に出てきそうな完璧な女の子だ。足首の細さ、足の長さ、スカートの丈、真っ黒でつやのある髪、それをそのままアクリルのケースに入れて保存しておきたいとすら僕は思う。美しい顔にはそれが故に周りの社会と馴染めてこなかった生き様が厳しさとなって現れていて、それが彼女の美しさに危ういバランスを与えている。


そういえば今日お茶の時間にt師は面白いことを言ったと僕は思い出した。彼は最近がらがらの神宮球場に野球を見に行ったらしいのだけど、その時に野球場の客席はこんなにリジットでなくてもいいのではないかと思ったという。確かに野球の試合というのは人それぞれによって違う見方があってよい。たとえば僕にとってマリンスタジアムのライトスタンドというのは見知らぬ大勢の人と歌ったり跳ねたりするクラブみたいなものだけど、もっと野球を眼下に広がる夜景のように食事を楽しめる場所とか、野球をBGMのようにカクテルを楽しめる場所とかがあってよくて、千葉マリンのように空いている球場こそそういう野球に集中しなくてもいい、いろいろなアクティビティがベタベタとあってもよいという話で、そういうのをハードの側から変えていけないかというそういう話だった。


ところで明日は帰国後初ゼミでの僕の卒業予定日は明日決まりそうだ。