東京における原体験的風景

crz_joe2004-09-02

昼過ぎHgと本郷の東大近辺をうろうろと散歩する。この辺りはその昔樋口一葉が住んだりしたこともある下町で、細い路地に植木や洗濯物がはみだす昭和初期のようなまだ情趣ある風景が残っていて楽しい。特に家の前の植木がこの町の社会性を担っている。
その後月島佃島に移動。新旧ボリュームの異なる住宅のコントラストのある風景ももちろん面白いのだが、各住居間の隙間に共有された路地が風通しのよい感じで気持ちいい。ヨーロッパの隙間を持たない町並みに対して、これぞ日本の構方や法律や歴史がアフォードする「建ち方」だという感じがする。
どちらも細い路地をつくることで前面の接道までも半私的領域にすることに成功していて、狭さとか近さといった要素がものすごくポジティブに生きていてよかった。