Wolfgang Tillmans展

crz_joe2004-10-23

ドイツの美術館の本屋でいっつも見ていて気になっていたTillmansの展覧会。すごく明快なコンセプトがあるわけでないけど、ひたすらキレイな写真たち。僕は鈴木清剛の小説を読んでいるみたいだと思った。写真に登場する独特な彼の周辺の人間やライフスタイルが展覧会場の中に散りばめられ、実験的な作品もライフスタイルの一節のように配置される。展示方法もよくて、広大な真白な壁にプリントアウトされた写真がダイレクトにテープやクリップで留められている。写真の大きさはまちまちでそれが遠近感を消去するかのようにランダムにおかれていた。
明快なコンセプトがなくても楽しいライフスタイルが垣間見れる当たりBeastie Boysにも似ている感覚。才能の成せるワザ。

同時開催の野又穫の展示空間も秀逸。
http://www.operacity.jp/ag/