2001年宇宙の旅/スタンリー・キューブリック

crz_joe2005-05-16

2001年宇宙の旅 [DVD]


先月と今月はキューブリック月間で、ツタヤが半額なのをいいことに久々に借りてみる。
何年ぶりに見たか記憶にないけど、今こうしてみてみるとこれは純粋に新しい空間体験の資料として格好の映画。
アーサー・C・クラーク氏の想像力がすごいんだろうけど、それを利用して今見ても本当にカッコイイ画を取っている。そういえばミュンヘンホールデン研が実際に宇宙空間で使う家具の設計とか熱心にやっていたのを思い出す。
重力がデザインにどんな影響を与えるのか、手がかりがしっかりしてるからデザインを考えるのが面白いのだろう。
ところで乗り換えの宇宙ステーションの空間なんかMVRDVのプロジェクトに激似とされるSANAAの某コンペ案(実際にヴィニー氏から電話があったとかないとか。)を想起させる。通常の重力場であの空間に置かれる家具とかどうなるのだろうか。家具のデザインが空間を手がかりとするのだろうか。そう考えると建築はまさに脱埋め込み感覚でつくられているなと思う。
そういえばキューブリック氏はシャイニングでもそうだったけ空間の奥行きを持った広がりをよく撮っているけど、そういうときは単調なパタンの繰り返しが非常に効いている。