論文がおわって2

僕は生まれて初めてキャチャーミットを持って試合に臨んだ。
キャッチングが酷かった。
3回を終わったところで7-0で負けていた。
その後は巻き返したけど結局9-6で負けた。
僕はクリーンヒットを1本打った。
みんなで風呂に入ってビールを飲んだ。
帰ってウトウトしながらサッカーを見た。
もしアメリカが北朝鮮を攻撃したら、韓国人の3割が日本を攻撃するという。
そんなアンケートが最近あったのを僕は思い出した。
6年半付き合った昔の彼女から卒業おめでとうというメールが来て
その後のたった2通のメールのやりとりで、僕と彼女との縁は完全に途絶えた。
僕はよりを戻せたらいいとどこかでずっと思っていたはずだった。
不思議と悲しくなかった。
むしろ元気になったと言ってもよかった。
WOWOWで"天国の本屋 恋火"という映画をやっていた。
素敵な映画だった。
少なくとも生きることに前向きになれる類の映画だった。
偶然に見れた映画のデキの良さに感謝した。
それに僕は花火がラストシーンの映画がたまらなく好きなのだ。
涙が止まらなかった。
きっとずっと泣きたかったんだと僕は思った。
エンディングロールで研究室の後輩から電話が鳴って僕は現実に引き戻された。
来週は整理する時間になるだろう思った。
僕があの研究室で何を成し遂げたのか。
きっとたくさんのことを成し遂げたはずなのだ。
酔いしれてやろう。