ドイツ写真の現在/W.ティルマンス、B.ベッヒャー他

crz_joe2005-12-04

連戦のコンペのおかげで日曜出勤の前の時間を利用して竹橋へ。
ドイツの現代写真はそういう人間が見てるからかも知れないが一様に建築的でティルマンスとルクスだけがそこから抜け出している印象。
ふと気づくと僕がヨーロッパで何枚も撮り続けた写真とテーマがすごく似ていて
やはりドイツの地に内在するある種の素敵な退屈さみたいなものが、
反復されることで比較可能になる差異とかに目を向けさせるのではないのかとふと僕は思った。
もしくは純粋なるベッヒャーの影響なのか。。


それにしてもグルスキーのサンパウロの地下鉄駅の写真の楽しさとかは建築の人間なら踊り出すし、
クリスチャン・シンクの高架下の水面の緊張感も、一枚の絵のそれというよりは空気感として伝わってくる。
萌えー。


常設展が無料の日だったのでたまたま4Fまで上がってたまたま休憩室の看板みつけて入ってみたら
すごかった。
曇り空に石垣の上の紅葉がよく映えている。
最近コーエン兄弟のオーブラザー!を見て以来、完全に黄色フリークなのだけど
紅葉を見るなら曇り空の日に限ると僕は思った。
石垣はデマンドの写真を見た後ではもはやスタイロフォームのようだった。