コンペの終わりとコンペの始まり

銀座にNKのショールームをD2とつくるコンペのプレゼンが浅草で無事終わって、でも仕事量の割には手応えがつかめないまま終わって、僕は夕方にヘロヘロになって事務所に戻ってきたら、そこにはもう小田原の模型たちが待っていて、とは言えこのままそれにとりかかれるはずもなく、僕は自転車にまたがって街へ飛び出した。
ルイヴィトンはクリスマスカラーになっていた。
ナディフでいろいろと本を物色し、HMVでくるりの新譜を買ってそれは就職後僕が自分のために買った初めてのまともなプレゼントで、それを小脇に抱えて明治通りを爆走して事務所に戻り、模型の前であーでもないこーでもないと話をした挙げ句、2時間ほど本棚に挟まって眠って、誰かがコートをかけてくれた。
終電のアラームと同時にボスは戻ってきて、それでも気を遣って真っ先にコンペの打ち合わせをしてくれて、僕は駅までの道を走って帰ってなんとか終電に飛び乗った。
そうして今これを書いているけどこのあとは風呂に入ってビールを飲みながら少しだけテレビでも見て、また6時間くらいはゆっくりと眠って明日から全力をかけて次のコンペをとりにいく。
きっとそれが自分にとっての人生のターニングポイントになるくらいの勢いと意気込みで。