MESH/千葉学

吉岡賞にも輝いたボスの住処を訪ねる。
キッチンやトイレ/バスなどの水回りが外周部に回っているシンプルな構成。
通常奥まったところにあるような住宅の機能部を外へと押し出すリバーシブルな構成。
僕はこれを見てボスの興味の具体的な部分がよく分かったような気がした。
それはつまり建築計画学がつくってきたある種のセオリーを
建築家が散々してきたように疑うのではなく、踏襲しつつ
その構成だけを反転してリバーシブルにしていくことなのではないか。
でもよくよく考えると熱源が外回りにあるので換気にもいいし
夏だって暑すぎることもないし、それでいて室内も暗くないし
光の入り方が絞られていて心地よかった。