オラファー・エリアソン

crz_joe2006-01-28

カラオケで朝まで大暴れした挙げ句、krvと神宮のバッティングセンターに早出特打ちしたおかげで爆睡の土曜の勉強会と夕方の打ち合わせの合間、山の手を軽く1/5周くらいして品川まで赴く。
はじめて訪れる原美術館は、日本の美術館らしからぬ印象的な感じで、住宅としての古い時間の滞積の上に重ねられた美術館としての時間の滞積のマッチミスマッチが非常に楽しい。
オラファーの展示としては空間が限られているため似たようなものが多くてそんなに面白い、という感じではなかったけど、光の現象を探求していくスタディが空間に時間のレイヤーを四次元的に重ねていて、非常に勉強になる。
オレンジ色の光壁のある部屋では人々がみんなセピアになって、いつの間にか自分が作品の一部になっている。
たぶん僕らがデザインの中で「発明」と「探求」というフェーズをそれぞれ駆使しているとして「探求」の方が前面に押し出されるとアートに近づいていくのだと、CMAで「発明」の方により時間をそそぐようになった今、アトワンのやりかたを思い出しながら思う。
でも自己矛盾するけど僕も「探求」する方が好きな人間だ。そして建築は僕にとっては「探求」できるフィールドのひとつに過ぎない。