密度と距離

crz_joe2006-09-05

銀座のギャラリー小柳での個展のために来日しているカメラマンのルイザ・ランブリが見学したいということでMESHを案内する役回り。約束の時間を30分ほど過ぎた頃になってやっと、彼女がイタリア人だったことと、イタリア人と時間の関係について思い出した僕は、そのままLC5に横たわりながらウトウトする。緩衝帯としての水回り空間で建築の中央に押し込められている僕は、その場の心地よさに、初めて密集した隣家との最適な身体の距離について感じる。僕の担当する鎌倉の住宅は正にこれと対になっていて、身体は外周部に押し出される状態にあって、それは緩やかな鎌倉の住宅地の密度をそのまま反映していると思った。