SDレビュー2006

最近建築を見てヤラレタと思うことが多いのは今の建築が重箱の隅をつつくようなやり方をしていて
誰しもが考えられそうなその残りをつつかれているからではないかと改めて思う。
そういう中では井坂幸恵さんの作品はテーマとしても大して新しくないけど
探求がそこにしっかりとある感じに好感が持てた。
百枝さんとか長渕さんとかW.arcとかを見ていても
それぞれが反復することで比較可能になるような現在の潮流に則っているけど
中でもちゃんとそれを言葉にして語れていた平田晃久さんはやはり抜群によかった。
形がそういうコンセプトを体現していたかは別にしても
ちゃんと今の社会の背景を抜き出して言葉に出来る人はよい。
そこから次の社会にどうつなげていけるかちゃんと考えていきたいと思う。