となり町戦争/三崎亜紀

となり町戦争
図書館で借りてきてようやく読む。
前半はすごく面白かったけど後半少女小説になっちゃって残念。
我々にとってイメージとしてしか伝わってこない戦争をどのように実態として感じられるか。そのギャップで戦争を描こうという姿勢は発見的で面白い。
イメージとしての○○って何でも良いと思うんだけど、たとえばイメージとしての建築を追求し続けるとそこに浮かび上がってくるギャップは何だろうと考えると、何だ。時間か。
本質が薄くなってきて無意識に表面の上等さばかりが追求されるような現代に対する強いアイロニーではある。