アトリエ・ワン展/ギャラリー間

crz_joe2007-03-10

ギャラ間に行くと知り合いに会わないことの方が珍しかったりするのだが
行ってみると後輩が人形劇の練習をしていたせいで知り合いだらけ。
しかもちょうど新建築の撮影も入っていて、ほとんどのショットに写っていた気がする。
それをt元師が見たらなんて思うかと思うと笑う。


kjmさんと作品に関わる周りの人間が本当に楽しそうなのがアトワンのものの良さだと少し話す。
いきいきとした空間の実践には人間の存在なしには語れなくて
そういう意味じゃ営業戦略的に大きな建物ばかりを取り上げた千葉展とは非常に対極的。


2Fでは所員のkrvに解説をしてもらう。
都市型の住宅が周辺の条件とお施主さんのライフスタイルから
ほとんどが決まってしまっているのに対し、
いくつかの郊外に建つ住宅や別荘には汎用性を備えたデザインが垣間見えて
そういう強度をもったものが内側から有機的に周辺や住む人との関係をも構築できていると
俄然よい。
天津の模型にかかっている執念というか怨念は関係者は必見です。
これは1/1模型なんですと言ったらしいsgymのコメントに納得。


全体として都市の一側面を切り出すインスタレーション的な建築の佇まい方はすごく楽しいけど、
見せることに対し意欲的な展覧会という感じはしなくて
小さな住宅にしか表現の場がないことに憤りを感じるべきという伊東さんの批判にもものすごく頷ける。
毎週土曜日には人形劇をやるらしいので、行くなら土曜日に行くことをおすすめしたい。