対岸の彼女/角田光代

対岸の彼女
直木賞受賞作。
同じ大学を出ていながら独身で起業家の女性(葵)と子持ちの主婦(小夜子)との友情を描く。
葵の中学から現在につづく人生模様と葵の会社に入る小夜子の現在の話が世界の終わりとハードボイルドワンダーランドのような構成でつづられていく。
葵は角田光代が描いてきた典型的なキャラクターの女の子だけど、それが大人になって、世界がどう見えているか。そこに年齢を重ねることの楽しさが描かれていて良かった。