陽気なギャングが地球を回す/伊坂幸太郎

陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)

「サンタクロースの格好をした男の大半はサンタクロースではない。」
という件から始まるコメディ小説。
村上春樹パン屋再襲撃を思い出した。
ギャングという概念がそもそも我々にとっては映画の中の存在だからか、
ものすごく映画を意識してつくられているように感じるけど、
伊坂さんは銀行強盗が話を非日常化させる簡単なツールとして
使いたかったのではないかと思う。


「行列を作るパンクロックと一緒でさ。矛盾だよ!」
って。そうだよね。
パンク系のライブに苛立ちを感じるのはその辺なんだろうな。
その点スカのライブは自由にあふれている気がする。