やじきた道中 てれすこ/平山秀幸

crz_joe2007-11-11

午後一の錦糸町楽天地。周りが完全におじいちゃんおばあちゃんで笑う。
中村勘三郎は伝統を知り尽くしながら、常に新しいことに挑戦しようとしている姿勢に非常にあこがれる。
映画は江戸時代を舞台とした超B級の庶民映画。落語のモチーフや伝統芸能的なわざとらしい演技がふんだんに使われていてベタベタなのだが、見方を変えればすごくウィットに富んでいる。
娯楽映画としてはもう少し物足りないけど、日本人なんだなあと妙に安心する。情報の回転が速くなって、ものすごい小さい社会に細分化された現代だからこそ、説明の必要がなく大前提的に共有できるノスタルジーとかオーセンティシティーみたいなものが重宝されてきているんだろうな。