RAGE AGAINST THE MACHINE LIVE@幕張メッセ

crz_joe2008-02-09

ヘヴィメタルが下火になったことで音楽におけるアグレッシブな部分を
当時まだラップと言われていたヒップホップ文化に持って行かれそうになっていた1992年。
ロックとヒップホップの融合したミクスチャーロックと言われる新開拓地、
90年代のロックにおける名盤の5枚には入るだろうデビューアルバムからはもう15年以上もたっていて、
生憎僕は現役時代のライブを拝む機会がなかったものの
今回の再結成ライブではあの当時の異様な怒りのエネルギーはもうないとしても
少しでも伝説の欠片を感じることができれば。くらいに思っていたのが




半端ない。。


TESTIFYに始まってBULLS ON PARADEやBOMBTRACKと飛ばす飛ばす。
ザックのアジテートするボーカルと暴れっぷりもすごいんだけど
やっぱりギターのトム・モレロ。
左手でタッピングして右手でスイッチングする当時の新しいギターの弾き方を開発した一人。
鳥肌もの。


最前ブロックの一番後ろで見ていたんだけど
時折歳をとった自分の体力との戦いに敗れた人たちが廃人のように
僕らの後ろの柵を乗り越えて救助されていく姿が笑えた。
アンコールが終わって明転した瞬間の、ああ終わってしまったというため息の後に
場内全員の心の底からわき上がってきたような拍手が印象的で
今年のベストライブはこれ以外にないかもしれないと思う。


振り返ってみるとロックの世界ではいつも新しいギターの弾き方を見つけた人が
時代をつくってきたように思う。
チャック・ベリーしかりジミ・ヘンドリックスしかりジェイムス・ヘッドフィールドしかり
このトム・モレロしかり。


建築だとなんだろう。
窓の使い方だろうか。
水平連窓のコルビュジェ、カーテンウォールのミース、最近ならポツ窓のSANAA
次なるエポックメイキングな窓は何かなあ。