第11回文化庁メディア芸術祭@新国立美術館

crz_joe2008-02-10

メディ芸ファンとして、今年から会場が広くなって嬉しい。


朝イチに行ったおかげで初めてWiiを体験しました。
Wiiを支えているの背景にあるのは実は大画面TVの普及だということにプレイしてみて初めて気づく。


今年は芸術部門の大賞、Jean-Gabriel PERIOTの”nijuman no borei(20万の亡霊)”
がとにかくすごかった。



広島県産業奨励館=原爆ドームが背景に写されたたくさんの写真が
ドーム部分を中心にして時間軸に沿って写真がどんどん重ねられていくだけなのだが
ドーム部分が円筒状だということをうまく利用してときどき角度が変わる。
クライマックスでは少しずつ角度の違う写真が重ねられて
原爆ドームと現在の広島の姿が立体的に立ち上がってくる。


原爆ドームの前に写る人たちや周辺の町並みの成長する様子が
重ねられていくことでそこに流れた時間を目の当たりにすることになり
写真という2次元の媒体を利用して3次元+4次元の広がりを見せる。


ヒロシマにどれだけの空間的、時間的断絶があったのか
写真の重なりが的確にそれを示してくれる。


サイトで部分的に見ることができます↓
http://plaza.bunka.go.jp/festival/2007/art/000813/


エンターテインメント部門で笑ったのが
”匂いをかがれるかぐや姫
日本の昔話を一度翻訳サイトにかけて英訳し、それをまた翻訳サイトで和訳し
できた文章にあわせたイラストが載っている絵本。
爆笑すること間違いなし。
[rakuten:book:11927448:detail]


マンガ・アニメ部門は意外と見逃しているものが多く反省させられる。