神奈川工科大学KAIT工房/石上純也
実際の梁を支える構造の柱と
むしろ梁に支えられている視覚効果のための柱が
太陽光のスリットの中に林立する風景。
実質的なことと知覚的なことの差がここではなくなっている。
どれに構造上の荷重がかかっているかとかどうでもいい。
見えているものが全てなのだ。
だからその柱のレイアウトの原理を
家具やアクティビティに結びつけようと考えても
永遠に分からない。
使いにくいかもしれないしうるさいかもしれないし暑いかもしれない。
これは建築デザインの高らかなる勝利宣言だと思う。
それが新しいのか超古いのかって聞かれたら困るけど
負けを装う建築デザインの潮流がこれで終わるのかも分からないけど
力強いカウンターではある。
(画像は水彩スケッチです)