インドが6 バラナシ→スノウリ

朝、ガートを最後に散歩してリクシャーでバス停に向かう。

バスに乗り込むと定員オーバーだったせいかいきなり運転席の後ろのスペースに乗せられて万事休す。
狭いしうるさいし椅子固いし怖い。丸一日の大敗。


バスは街に着くごとに中心地を抜けていくからその度に渋滞に巻き込まれる。
この国が近代化していないことのひとつの表れ方として計画学の不在というのがある。
昨日の博物館の建築計画にしてもそうだけど、なんと言っても不愉快なのが都市交通計画のなさ。
幹線道路という考え方がない。道路は街の中も街の外も常に2.5車線の幅で、高速道路などない。
信号もろくになくそのかわりあちこちにスピードを落とすためのハンプがあり、交差点近くではみんなクラクションを鳴らし続ける。サイドミラーもない車が多いので、とにかくクラクションを鳴らす行為が交通コントロールの重要な要素なのだ。車がみんなして僕ここにいるよーと自己主張している感じだ。エアコンがないから窓が開け放しなバスに乗っていると耳栓が手放せない。


面白いのがそのクラクションの音色もいろいろなことで、ほとんど暴走族みたいな音なのだが、それがすれ違いざまにパラリラパラリラ、パリラリラとやるものだから、端から見ているとトラック同士が挨拶をしているみたいで楽しい。結局国境の町スノウリに着いたのが夜の9時半過ぎ。ネパールに入るとなぜか時差が15分。