ネパ4 カトマンドゥ

明日のデリー行きの飛行機まで、のんびりしようかと思ったものの、結局カメラを片手に自転車に乗ってしまう。きっとこの街の密度感がまったりするとかそういう気分にさせてくれないのだと僕は思った。
ラクションの中を抜けて10kmくらい南に走ると丘の上の街キルティプルに向けて上り坂になる。借りたチャリがハズレでギアが2速しか変わらず、それでもSHIMANO製なのであまり文句が言えない。街は斜面に張り付いているせいですごいボリュームでその頂に旧市街があった。上まで登るとまったく観光客もおらず、レンガだらけのテクスチャと田舎らしい静けさがよい。


店でコーラを買ったら昭和自体から冷えていたんじゃないかという冷たさで、それを店先に座り込んで飲む。


カトマンドゥ市街と反対側の風景を見下ろすと田園風景に先の細った煙突が何本か見えている。菜の花がきれいだったのでそのまま丘を下ってあぜ道を走る。煙突の正体はレンガ工場だった。生産と流通があまりにダイレクトで面白い。
帰ってきた道を戻ると田園風景の中にポツポツ建つ建物もなぜか軒並み4〜5
階建てでその対比が妙にアニメっぽい。



上がって来た丘を市街の方に下って吊り橋を渡り、パタンの方に行ってみる。昨日見逃したいくつかの寺を見てから市内へと戻る。初めて少しだけ雨が降った。市内のあちこちには海外留学を促す看板があって、政治さえ安定していればインド人よりはネパール人の方が上昇意識が高そうだなどとおもう。