イン8が8 ジョードプル→ジャイサルメール

朝目が覚めると到着予定時刻を過ぎていて、寝過ごしたかと思いドキっとするが、やっぱりちゃんと都合よく遅れていて無事にジョードプルに着く。だいぶインドに慣れたってことです。


夜の便のチケットを無事に取り、荷物を駅に預けて遠くに見え隠れする城を目指して歩き始める。街は時々異様に青い。


城が上に立つガケを歩き始めると、眼下に広がる街は体験以上に青かった。きっとペントハウスだけ青くしたりして、俯瞰的に街が出来ているんだろうと思う。朝早いせいでほとんど人のいないガケの上を歩いて一端下に下り、もう一度城を下から眺める。


どこでもそうだが街を歩いていると人々はいつも人なつっこい。思うにインドの一人旅がそんなに疲れないのは話し相手に困らないからだろう。ほとんど英語が出来なくてもみんな異常な頻度で話しかけてくる。田舎のせいなのかこの町の人なつっこさは金を巻き上げてやろうという悪質さが少ない。


いよいよ城に上がるとオーディオガイドがあってすごく近代的な印象。中の建築や工芸品の手の細かさを見ていると、とても城下の糞尿やゴミや家畜にまみれた世界とは同じ国とは思えない。



窓はアーチ状になっておりアーチが垂れ下がって軒樋を兼ねたような庇がなんともかわいい。雨は滅多にふらないのだろうけど雨の扱いが楽しそうだ。

城壁の上を歩くと天空の世界。青い街がはるか下に広がる。街の青いのはラジャスターン地方における他の街との差異化を図る目的と虫除けになるからだと土産物屋のお兄ちゃんは教えてくれた。こういう風景に出会うために旅に来たのだと思わせるそういう風景。


リクシャーでマハラジャの住む宮殿まで往復してもらい夕食を食べる。場所柄かビールを置いているところが結構多くて幸せ。駅に戻って連夜の夜行を待つ。気づいたのは始発はさすがに遅れないのだということ。それだけでも結構ストレスがない。