山梨-静岡ツーリングの3

朝から雨なせいと
1時間に1本しかない狙いの大井川鉄道に乗るために焼津から金谷までは電車を使う。
金谷駅に自転車を置き去りにし、
塩郷駅まで行って散歩をして次に来るSLを激写して金谷まで戻る計画。
途端に鉄になる痛い31歳。



鉄道は田園と茶畑に囲われた田舎町を進み
しばらくいくと川沿いに出る。
ほとんど人の気配がない川と山の風景を見ながら少しずつ山奥へ入り
目的地の塩郷駅へ到着。

降りると目の前は川しかない。


その川にものすごく華奢な吊り橋が架かっていてこれが目当て。
雨が結構降る中レインコートを着込んで吊り橋の上を闊歩していると
あー今僕は誰が見てもアウトドア派だと思うw




雨に打たれたまま橋の上でカメラを構えていると
遠くから煙をもくもくと吐いて近づいてくる黒い車体。




雨に打たれたままこの旅一番のハイテンションw
SLは今にも空に飛び出しそうだった。(←アニメ脳。orz)
いやでもアニメ脳って言うけどアニメでしか見たことないもんなw
やっぱり鉄郎が多分乗っていたと思う。




車内で駅弁を食べながら金谷まで戻ると雨は上がっていて
久々の晴れ間を次なる目的地ねむの木こども美術館へ。
山奥に身体障害者が集まって暮らす施設の一部としてある。
本当に山をかき分けて奥に行ったような所にある西欧風の住宅が並んだ地域でかなり怖い。
美術館はそのさらに奥にあった。



掛川を後にし天竜へと向かうとまた雨が降り始める。
100円のレインコートが本当に重宝した。
走っていてほとんど魚みたいな気分だw
最後の目的地を後にして電車に乗るときの満足感がたまらない。
浜松まで遠州鉄道で行き、そこから新幹線で一路東京へ戻る。
すごいスピードで飛ばす新幹線でも浜松から静岡までなかなかつかなくて
結構走ったなあと実感する。


自転車で旅をしていると本当に自分が自然の一部だということを実感する。
天気に一喜一憂し、山の勾配に汗だくになり風のように山を滑り降りたり
自然の風景を目にしながら、行く先々で腹ペコになって
その場所のおいしいものを食べる。
これほどの贅沢な行為を僕は他に知らない。