ねむの木こども美術館/藤森照信+内田祥ニ(習作舎)

山奥の谷間に現れるどんぐりだかつくしを思わせる外観。
その第一印象だけでこの建築に対して好感をもててしまうところがすごい。

庇のしっかりしたエントランスが迎えてくれる。
そこで料金を払ってそのまま裏側の庭へ抜け
斜面を上がって2Fへ外部から再度アプローチする。

藤森さんの建築では境界のしつらえが
非常に大事にされているように思う。
印象的な入り口を入ると一端土間があって
一段上がってようやく展示空間になる。

空間は床も壁も天井もぬめっとシームレスになっていて
なにか不思議なものに取り込まれたような気持ちになる。