インスタント沼/三木聡

わざわざこれを映画館に見に行く人はよっぽどの三木聡ファンか麻生久美子ファンの人でしかなくて、つまり僕のことだ。

三木さんの映画がいいのは逐一それは話と関係ないだろっていう小ネタを随時挟んでくるところ。
その真剣味のなさの真剣な演出が僕は好きで
映画中ずっと笑ってるんだけど、周りを見るとそれほどでもない。
今でもふせえりを思い出すと吹き出す。

最後は非常に説明的で親切な感じだったけど
あまりの展開に途中で寝ちゃって夢でも見てるんじゃないか
と思ったほど。

きっと鳥瞰してしまうと世界はひどくつまらなくて
でも人は世界を捉えるために鳥瞰しなければいけなくて
だから僕は最近こういうコメディばかり選んで見ているのかもしれない。
巡り巡って脱構築とかダダとかそういうところに落ち着いているのだきっとｗ

脳科学ブームなんかはきっとそういう鳥瞰主義者が
脳を鳥瞰的に見ることで世界を主観的に見れるシステムなのかもしれない。