中国出張

いつもの成都出張。今回は上海経由で。構造のえらい先生と。
中国のプロジェクトはまず躯体と内装が設計段階としてしっかり分かれている感じで
(おそらく内装に関する役所審査が甘いから大火事になったりするんじゃないかと思うのだが)
今は躯体がほぼ決まる所で、同時に内装の打ち合わせも始まりつつあるという段階。


打ち合わせをしていて面白かったのは
設計しているのは展示施設でもある建物なのだけど
躯体が複雑な上にかなり面倒なことをやろうとしているために
部材と部材の取り合いはあえて収めないという状態になっているのを指してなのか
ローカルの設計院の方に内装自体が展示作品みたいなものだと言っていただいて
それはそれで光栄なことだと思ったのだが
ふと、内装を建築ではなく展示作品として捉えるという視点に
今まで立ったことがなかったことに気がつく。


僕は若い建築家の内装設計について
いまひとつ共感できていなかったのだけれど
それは内装を建築として捉えていたからで
展示品として捉えると途端にかなり共感できる気がする。


とはいえ改めて考えると展示品として
割り切ってつくっているという内装もあまり見ないのだけど。