ルイス・バラガン邸をたずねる@ワタリウム

crz_joe2009-09-13

日曜出勤のついでに。
バラガン邸の家具やそこに置かれた絵画などが持ち込まれ
空間を一部バラガン邸に見立ててレイアウトされる展覧会。


見ていてふっと自分の周りの時間の流れ方が変わる瞬間があった。
最近の僕の生活といえば完全にアウトドア派というか行動派なので
どれだけ平日遅くても日曜は午前中からでかけているから
家では寝てる時間が8割くらい締めるし
建築空間の中でじっくり時間をすごすという日常からはずいぶん遠い。
そういう生活から自分の中に発想される建築と
この空間に再現されているバラガンの建築との圧倒的な距離感が
見ていてふっと縮まる瞬間を感じて
そのときに自分の周りの時間の流れ方が変わったように思ったのだ。


窓の外に見える外苑前の景色もだいぶ遠くに感じるような
何か時間の流れ方がここだけ違うよな
囲われた空間が切り取る時間の繋留みたいなものを僕はそのときに強く感じた。


バラガンは自らも建築には壁で閉ざされた空間が必要と言っているが
今までは少し閉じすぎている感じが僕はあまり好きでなかったけど
こうして実際の家具に囲まれながら映像に写るバラガン邸と脳をつなげていくと
すごくゆったりとした気分になって
バラガンの建築のよさを肌で感じた気がした。


会期中何度も行けるのが嬉しい。
通っちゃうかも。