脳内ニューヨーク / チャーリー・カウフマン

crz_joe2009-11-22


スパイク・ジョーンズ監督「マルコヴィッチの穴」ミシェル・ゴンドリー監督「エターナル・サンシャイン」の脚本家であるカウフマン初監督作品。


これすっごい面白いです。


私生活がうまくいっていない天才演出家の主人公が
巨額な賞金と巨大な倉庫を手に入れたことで
理想の人生(=脳内ニューヨーク)をそこに再現しようとするという
カウフマンらしい入れ子状の展開。


見終ってもう一度見たいと思った。
きっと見るたびに発見のある、違う解釈のできるそういう映画。


人生て誰もが主人公であると同時に誰もが演出家なのが面白いところで
人によって演出過多な人とそうでない人もいて
最近じゃネット上だと急に演出過多な人とか増えているけど
まさに楽しくブログを書く作業とか脳内ニューヨークをつくる作業に近いと思う。


この映画が面白いのは、現実と脳内の境界が
全く分からなくなっていくところ。
そういう人って今後増えていくんだろうけど
それを許容するための社会の基盤てまだ想像がつかない。。


僕としては今年一番の映画と思うけど
手を組んで右手の親指が下になる人だけ見ることをおススメします。
完全に右脳で見る映画。
左から右に移行するためのしかけも映画の中に散りばめられている。


スパイク・ジョーンズの最新作「かいじゅうたちのいるところ」にも期待大。