練馬のアパートメント/長谷川豪建築設計事務所

Aプロジェクトの大島さんプロデュース。
立方体のようなボリュームが2枚のRCの殻で構成され
その殻の間が場所によって
居室になったりテラスになったり吹き抜けになったりしている。
面白いのはテラスと水回りをセットの半外部として定義することで
DK、半外部、寝室の組み合わせとして
シンプルだけど奥行きなる構成をつくっている。


部屋の中にいるとレイヤードされたいくつかの窓を媒介に、
身体が外部の都市空間に接続されていくのがよく分かるのだけど
仮に都市空間とは窓で埋め尽くされている場所だと頭の中で定義すると
その都市と身体の接続の中に外部や半外部が混じっていることで
自分の身体と都市との境界がぼやけていくのを実感する面白い体験。


面白かったけど長谷川さんらしいウェット感がもう少しあってもよかったと思った。
300mm近くある外殻のRCの厚みを僕なら放っておかなかったと思った。