デザイナー集合住宅の過去・現在・未来@新宿NSビル

crz_joe2010-03-20

A-プロジェクトプロデュース。南後さんがモデレーター。社会学の視点からデザイナー集合住宅について考える展覧会。
社会学者とデザイナー(建築家)の決定的な違いは因果関係を前提としているかしていないかなのだということだと再認識するのによい展覧会。
我々はたとえば間接照明をいれるときに、毎回必ず同じ意図があるわけではない。
ただデザイナーズと言ってしまうときにはそこになにかしらの因果関係が認められて手法化されてしまった状態を指すのだと思うので、大島さんにはデザイナーズと別のネーミングを考えてほしいと思う。
面白かったのはこうした『デザイナーズ』集合住宅を手がけているディベロッパーのプレゼンボードがあったところで、今は際立っていないけど、こうしたディベロッパーが個性化されてくると、従来の都市に対する建築家としての役回りがディベロッパーに移ってくるはず。
たとえば旗ざお敷地の開発を手がけるアーキネットなんかはキャラがあると思う。
今後は特にこれだけ既に不動産が飽和している時代なので、今あるものをどう利用し新しいものとどう結びつけていくかという戦略が強く意味を持ってくる。建築家と不動産ディベロッパー/不動産屋が新しい関係を結ぶと面白いことが起こってくるのかもしれない。
たとえば建築家が不動産を抱えるみたいな逆転した関係とか。
何かそういうことを予測させるいい展覧会だった。