祐天寺の集合住宅 / 北山恒 architecture WORKSHOP

crz_joe2010-05-31

分棟形式の集合住宅。3つのメインと6つのサブのボリュームでできていて
各部屋がメインとサブに室を持ち、それを間のテラスがつなぐ構成。
洗足に引き続いての連結集住シリーズ。


棟の間には共用部としてテラスが取られている。
こういうあらゆる住戸から見下ろされる場所って実際に使われるのか分からないけど
1Fが半地下になって2Fの床の高さがGL+2m弱くらいのところに設定されているおかげで
お互いに絶妙な距離感をデザインしているところ
無責任に使われるか分からない共用部をつくったというのではない意図が見えて素敵。
集合住宅作家として追随を許さない領域。


内装も外装も徹底してドライだけど
賃貸の集合住宅の回転の速さはきっとそういう時間の流れがひっかからないつるっとした仕上げを求めるのだと思うから(管理的にも)、全体的には違和感がないけど、部分的にもうすこしウェットな空間がある方が僕は好き。床こそフローリングになっていたけど、たとえばガラス張りでないサブボリュームの部屋の方は徹底してウッディとかでもよかったように思う。


外部が近いほど=都市的なほど仕上げは漂白されてよくて、そこから奥行きをとるほど仕上げは色や質感を増していく。定理的にいうと僕はそうあるべきと思っているのだと思う。


と書いてから知ったけどもともとは賃貸として計画されたけど最終的には分譲になったそうです。。
いやーどうなの。それ。