ネイチャーセンス展@森美術館
吉岡徳仁をメインに据えて21_21でのセカンド・ネイチャー展とほぼ同じようなコンセプトの展覧会。
羽毛が雪のように舞うだけなのだけど、圧倒的な空間スケールを与えることで、ものすごい風景にしてしまうところ。さすがと思う。
昨今こうして人工と自然の境界を曖昧にしようとする手法が目立っているのはきっと環境問題のせいで僕ら人類も自然の一部として考えていかないと思考回路が成り立たなくなってしまうからなのだろうかと漠然と思う。
セカンド・ネイチャーが人工物だけど自然のようにできていることを追いかけていたのだとしたら、このネイチャーセンス展は自然のようで自然としてはありえないこと、を追いかけていたように思う。そうして自然の持つ本質的な何か浮かび上がるところまでいってなかったような気がするのが残念だけど。
アーキテクチャー・センス展みたいな、建築のようで建築としてありえないものを集めてやれば建築の本質はとても浮かび上がるような気がする。
石上純也展になっちゃいそうだけどw