シュルレアリスム展@国立新美術館

crz_joe2011-05-01

初見だったアンドレマッソンが特に印象に残る。
ヴィクトル・ブローネルの動物に見立てられた机の脚がとてもキュート。
古い時代の美術作品を見るときはいつもその当時の社会背景に思いを寄せる。社会の中で芸術がどういう立ち位置だったか、表現方法の歴史として目の前の表現が何の後に派生してきたのか。ダダは割と分かりやすい。社会は少しずつ理路整然としてきたんだろうと想像できるし、その反動として芸術が破壊の方向にベクトルを向けたのも理解できる。

これに対してその後に展開したシュルレアリスムは内向的だという気がする。表現の楽しさ以前に胸につっかえる気がしてしまう。実際に女性アーティストも多いのだけど妙に女子っぽい。それが理解できないのは12年間男子校上がりの悲しいサガなのか。