覆せない美学について

昔よりもふっくらした二の腕を許容できるようになった今でも、サッシの見付けは条件反射的に細くしたくなってしまう。既製品と分かってても突っ込んでしまう病気。
ちょっとくらい太い方がかわいいなんて思えるようなデザインコードを敷けるか。今の建物にはそのポテンシャルがある気がしてるんだけど、やっぱり踏み出せずに薄く細くしたくなる。
太めでもいいというのは現代においてはやっぱり歪んだ価値観なんだと思う。モデルは誰も彼も細くて足が長い。
しかし、これが永久不変的な価値観かと問われればミロのビーナスなんかは割とふっくらしているから、そうでもなかったのだと思う。

だからふっくらしたスーパーモデルが女性誌の表紙を飾る時代ならサッシの見付けをもう少し増やせる。