建築、アートがつくりだす新しい環境―これからの“感じ”@東京都現代美術館

crz_joe2011-11-20

現代の建築家やアーティストの作品を通じて
壁や床といった言語化されてしまう以前の建築、空間の身体性について考えさせられる展覧会。


SANAAの二人も登場するロレックス・ラーニングセンターを舞台としたヴェンダースの3Dムービーだけでも一見の価値あり。


個人的に気になったのはチリのスミルハン・ラディックによるムービープレゼンテーション。チリの社会背景も交えたコンテクストや工事風景などがコマ撮りのアニメーション状に展開して、そこにポエティックな朗読が重なる。


言語化された慣習との戦いは建築のデザインに常に付き纏うテーマである。
そこから距離をおいていや、身体性で考えたらもっと自由でしょというのは分かるし、新しい建築を考えていくことは建築家の使命なのだが、もう一歩進みたいというのが僕の感想。