エアロスミス＠東京ドーム

結成40周年ライブ。スティーブン・タイラーが63歳で7年ぶりの来日公演だと聞いて、次は70歳だとしたらもう最後かもしれないと思いチケットを手にする。

東京ドームのライブに行くのは思えば94年のTMN解散ライブ以来。ちょうどそのころも良くエアロスミスを聞いていたなと懐かしく思い出す。

71年デビューだから僕が生まれるよりずっと前からロックスターで、今もなおロックスターである人たちが目の前で暴れているということがにわかに信じられない。僕が当時よく聞いていたのはPumpとかGet a Gripとかの再結成後のハードロックで、そこから入ってRocksやToys in the Attic　あたりのブルースっぽいロックンロールに立ち戻ってまたはまるみたいな聴き方だったと思う。今回は比較的Toysからの選曲の多いライブだった。

全ては脳の中で起こっているのだなと改めて思う。目の前で起こっているのじゃなくて、視覚と聴覚で得た情報が総合的に脳内で立ち上がっている。聞いた音楽は僕の脳を通過していろいろな記憶の引き出しを開けながら立ち現れてくる。
記憶の引き出しを開けるための創作について思いを馳せながら、20年聞いてきた名曲の数々を生で楽しむ一晩。