文化としての建築までの距離について

時々神保町に行って古い建築雑誌を買うのが趣味で、20年前くらいの雑誌を見てるとあまりに現代との分断があってひどい。昔のA+Uとか今と比べ物にならないくらい内容充実してるけど、それでもほとんど価値が見いだせない。


文化というのは継承されないと根付かないもので、こういう状況は非 常に残念。なぜ僕らは常に前の世代を否定してカウンター的に何かを提示しないといけないんだろうか。デコンは海外じゃ多少残ってるけどなんで今でもポスト モダニズムの建築をつくっている人がいないのだろうか。


ちなみに今日勝ったA+Uは92年6月号でScogin Elam and Brayのシマール邸がいいなと思ったのだが、調べたらちゃんといまでもデコンぽい建築をつくっていて嬉しかった。メディアが取り上げないというのもひとつの原因なのかもしれない。


で、そうそう時代に流されないということを一度真剣に考える必要があると思って、僕は最近歴史主義に興味があるのだけど、最近塚本さんとか結構歴史主義によってないかと思っていたのをこないだ聞き忘れたな。