ノンマルケ

生カルテットを見逃したと思ったら久々にTY氏の建築談義を聞けてよかった。TY氏の着眼点というのは2つ あるそうで、ひとつは廃墟を見るようにモノを見ること。それはつまり今そこにあるものをもう既に過去のものとして、つまり廃墟であるかのように見ること で、メイドイントーキョーとかペットアーキテクチャーガイドブックとかを生み出している視点である。そしてそのように見ることによって見出されるnon marqueというのがもうひとつの視点で、それは例えばビル(marque)の隙間とか、ペンやノートとして認識されるもの(marque)の間の空間 らしい。そのmon marqueと相対的かつ相互作用的にある建築としてgenerativeな(生殖的な)建築のあり方があるという。生殖的/生産的な建築があるとき、そ れがmon marqueな空間を生み出すし、mon marqueな空間はまた。生殖的/生産的な建築を規定するのだというようなことを盛んに言っていた。そのようにして建築がなるようになっていくのを僕ら は実体験できるだろうか。