仮設感

「仮設感」という話をしていた。何のことかというと「とりあえず」このページとかBBSみたいになっている僕の周辺環境のことである。321くんがこのルーズな仮設感の中に自由さがあってよいと慰みをくれたその返事である。
そもそもとりあえずHTMLを殆ど理解することなくHPができてしまったのが最初の間違いで、そのときにネット社会に定着しないでふわりふわりしている感 じが何となく自分の中にあって、そこからとりあえず掲示板とかとりあえず新しいページとか日記とか、寄生虫のようにあちこちに触手を伸ばし、いろいろ集積 していってそうこうしているうちに最近は自分を強く押し出した元のHPを消そうとしている、というのらりくらり=カズちゃん(坂本一成)状態を生み出して いる。自分としてはTY氏のようにポスターの裏に名刺を印刷したら、裏には伊東豊雄とかでっかく書いてあったりするのと同じようなものとして考えている。
多少次元は異なるけど見方を変えればこれは、「つくる」のではなく「使う」というデザイン上の概念だ。勿論「つくる」という行為そのものも何かを「使う」 ことの集積なのであるが、坂本一成なんかを見ていると圧倒的に「使う」ことの結果として「つくる」ことをしているように感じられる。だからこそ、記号性と か表層とかが主題になるのだ。