傾く小屋展 東京都現代美術館

since9.11と副題が打ってあるがほとんどのものがかなり無理やりに9.11以降の再解釈を与えられたに過ぎずやや興ざめ。一番分かりやすかったの が豊嶋康子さんの経済をテーマにしたインスタレーション。傾いた経済状況の中ひたすら安い株を買いつづけ大量の明細を並べてその価格が下がっていく様子や 北海道拓殖銀行の株を1000株1000円で買った直後に破綻してそのお知らせが銀行から来たものなどをただ貼り付けている。株価の下落だけで10万近く の損失があって全く採算の合わないインスタレーションそのものがアイロニカルでやったもん勝ちという感じ。歪んでいるものを可視化したという点ではなるほ ど9.11と同じ意味を持つ。荒川修作は名古屋に建つらしい集合住宅と同じモノをやっていたがつまらなかった。