つくりながら考える…山本理顕展@ギャラ間

立ち上がったコンクリートの壁は多少のピンホールが見られるも、思った以上によくできていた。


なのでゴゴイチで現場を後にしギャラ間に行くことにした。


この展示、邑楽町の1/25ユニットブロックが置いてあってそれでは勝手に遊んでくださいというもので、嘘みたいだけど本当にほとんどそれだけのものだった。で思ったんですけど。住民参加のデザインとか言ってつまりそこにはデザインを押し付けることに対する嫌悪感が前提にあってさ、デザインに対する責任感を住民のちょっと発言力のある人とか造形力のある子供に押し付けているだけなんじゃないですか?それを端から見ている山本理顕というのは御釈迦さまのような気分なのだろうか。全ては僕の手のひらの上つってさ。でも人間の意志によるデザインを嫌悪した結果、素人の意志に決定を任せますってのはデザイナーとしてダメなんじゃないの?


まああそこは工場だからいいのか。


これを狙ってたのかなあ。山本工場長は。


とは言え僕もそのおもちゃで一人。結構長い時間遊んでしまった。そのユニットは磁石でくっつく仕掛けになってるんだけど磁力をデザインソースとしてどれくらいキャンチできるかとか、完全に磁力に任せてユニットを平面的に並べた結果できる隙間とかに一人萌えしてました。


デザインを特定の人間の意志にゆだねるのが嫌なら不可抗力に任せればいいのだ。法規制とか素材特性とか経済的問題とかとか。それはデザインの範疇でデザイナーとしての質を疑われるものではないだろ。


不可抗力によるデザイン。


その後半券が残っていたので赤坂まで歩いてアンダーコンストラクション展行ってきた。途中讃岐うどんセルフ180円の店というのを見つけて入ったけど、それは香川人な僕の親友が食ったら怒るだろうなという不味さで、僕ははじめて香川で本場の讃岐うどんを食べた時に絶句するほど美味かったことを懐かしく思い出した。
で。アンダーコンストラクション展全く面白くないし。金返せ。