新宿区中井

舞い込んできたプロポーザルコンペの敷地見学のため、目白の奥の中井というところに足を踏み入れる。大江戸線で新宿から10分とは思えない閑静な住宅街で、現在は博物館になっている敷地隣の林芙美子邸(設計：山口文象)に入るとミニチュアのように小さいスケールの住宅があって広い南庭があって、京都の数寄屋巡りでもしているかの気分になる。敷地には昭和初期の画家刑部人の邸宅が建っており、それを破壊してしまうことにためらいを覚えつつ、南向きの良さをもう一度ちゃんと考えられたらなと思う。