表参道ヒルズ/安藤忠雄

crz_joe2006-02-22

コンペに煮詰まった明日も雨的な憂鬱を振りほどくべく、
自転車で坂を下ってたどり着くと相変わらずすごい人の量。
表参道沿いに水の流れがあったり、坂の空間体験とスロープが一致しているあたり
予想していたより建築は悪くなかったが、
ひたすら人間を流しそうめんのように扱うファシズム的な気持ちの悪さに
デザインから表層だけを取り出してセレブリティのために並べたような店舗群も相俟って
発作的に息苦しくなる。


非常に強い強制力をもった建築を前にして
ふとここではモダン社会が天下りを起こしているのではないかという気になってくる。
つまり非常にモダンな建築のつくりが、
社会が今までの構造を疑わないまま裕福な側に地滑りを起こしたかのように見せているように思えてしまうのだ。
もちろんそういったポストモダン社会の一部として。


ところで携帯の接写のスイッチを中途半端にして風景を撮ると本城直季の写真みたいになることに気づく。

http://www.tokatsufilm.com/special/travelogue.html