藤森建築と路上観察 ＠オペラシティー

スタディ模型もつくらずにスケッチから建築をつくり
ほとんど素材にしか興味がないという藤森さんの建築を見て
これはマンガ「美味しんぼ」の究極/至高の料理みたいなものだと思った。
道楽でありきわめて文化的な行為。

ものすごく手のかかった小さな建築たちの中に
ノスタルジーやカントリーファイドされた要素が
ふんだんに盛り込まれているところが実にたまらなく楽しい。

大事なのはポストモダニズム的なローカリティーではないところ。
もっと大枠で括られたネイション的な何か。

路上観察の方に目を向けると、完全にタモリ倶楽部的なノリ。
建築史家というデザインを一番アカデミックに知っているはずの人が
ものすごくサブカル的だというのがすごい話だと僕は思って
それはやはり藤森建築のデザインの方に完全に通じている。
藤森さんのエルクロが出たら、海外の人はぶったまげるだろうな。