嘘とエコ

crz_joe2008-10-12

友達の結婚式2次会で不覚にもベストドレッサー賞という賞をいただいたその商品がディズニー券だったので久々にTDSに訪れる。kmちゃんありがとう。


ひとつひとつはとてもキッチュだけど、ところどころに眺めのいい休憩スペースが用意されているところとそのイタリアだったりニューヨークだったりスペインだったりするキッチュな風景の計算されていない重なりを追いかけていくと意外とそこにしかない風景があって面白い。


建築の畑の人とくるのが初めてだったけど、たとえば木造に模した構造の本当の構造がどうなっているかとかこの配管はフェイクなのか本当に活きているのかとか議論していると、結構楽しくて、ここにどれだけの嘘があるのかを知ってそのエネルギー消費量にぞっとする。


すごく驚いたのはこれだけエコが叫ばれている社会にあって、エコのかけらをどこにも見付けられないということ。
ここだけが本当に魔法の王国という感じがした。
ショーになれば火や水をふんだんに使うしゴミ箱に分別があるわけでもない。


嘘をつくにはものすごいエネルギーがいるのだ。


そう思うと自分の中の価値観が大きく変わった気がした。
マネーゲームで回っていた経済が破綻して、
社会の中に結局汗を流した分だけしかお金は手に入らないという価値観が増えてくるだろう。
そしてこれから確実に社会的に問題になるのはエネルギーと食糧だ。
そしてエコ主義的な社会には嘘の多くないものが好まれるのだとしたら
たとえば斎藤和義とかpillowsが最近売れてきた理由がかれらの
嘘の少ないシンプルな生き様にあるのだとしたら、
魔法の王国ではだまされても、それはデザインに大きな転換を迫るんじゃないか。


とショーの華麗さにうっとりしながら思った。